zerocamp vol.7春◯ありがとうございました!
今回でvol.7となったzerocamp!テーマは「森と仲良くなろう」
木にハンモックをかけてゆったりのんびり過ごしてみたり、ツリーイングに挑戦し“木の住人”になってみたり
山に入って探検したり、秘密基地を作ったり、皮むき間伐も体験したりしました。
今回も、もりもりもり沢山だった2泊3日のzerocamp。その様子をご紹介したいと思います☺
っとその前に、、、。 zerocampとは一体どんなキャンプなのか!
「森にあるものを使ってゼロから自分たちの生活をつくる」
「自然環境(地球)への負荷をゼロにしていこう」
というコンセプトのもと、上勝町にある自然を存分につかい
子どもたちの中にある意思のもとで自由に過ごし遊び尽くす2泊3日のキャンプでございます。
森と仲良くなる中で、生活の知恵や自然のコト、仲間と協力することの大事さを感じ、学んでいく。
そして、その全ての活動がゼロ・ウェイストであること。
そのために、ごみをゼロにすること。
生活をゼロから創ることを皆で協力しながら実践していくキャンプがzerocampなのです!
1日目(3がつ26にち)
市内から一時間半、やっとたどり着いたパンゲアフィールド!
自己紹介を兼ねてアイスブレイクをしたそのあとは、とあるカードを使って「ごみを救えゲーム!」をしました。
実は上勝町ではごみの分別を45種類に分け、ごみの約80%をリサイクルしています。
この数字は日本全国でみてみてもとても高いリサイクル率であり、地球環境をよくするために分別を細かくすることはもちろん大事なことなのですが、ごみそのものが”減る”というわけではありません。
使い捨てをなるべくやめるといったように、そもそもゴミを出さない暮らしにシフトしていくということが同時に必要でもあるのです。
そしてこのカードゲームでは、ごみとを出さないためにどんな工夫ができるのかということについて考えることができるように作られています。
カードは5種類(リサイクル・リメイク・リペア・リユース・ロット・焼却.埋め立て)
この5種類の中からカードをひとつ選び、ごみを救う方法を考えよう!というゲームです。
ごみ箱に捨てられた「ペットボトルはどうやって助けてあげることができる?」と子ども達に問いかけると「リサイクルする!」との意見が!
「それも一つの方法だね!じゃぁペットボトルを使わない方法ってあるかな?」とまたさらに踏み込んで問いかけると、
「水筒をもちあるく!」というアイディアが出ていました!!💡
大人が一方的に伝えるよりも子ども達同士で考えていけるのがこのカードの良さでもあり、
思いもよらなかったおもしろいアイディアが続々と出てきて、私たちスタッフも子ども達からたくさんのことを学んだ時間でした!
<今回NPO法人ゼロ・ウェイストアカデミーさんから提供してもらったこちらのカードゲーム 「ごみゼロゲーム~ごみを救え!~」はただいま(4/9日現在)クラウドファンディングを行っております。皆様のご支援のほどよろしくお願い致します。詳細はURLからhttp://ur0.link/Td9Q>
話をzerocampの方へと戻しまして、、
さてさて!頭を使ったらお腹がすく!ゲームを終えた後はお待ちかねのお昼ご飯!!
今回のzerocampの料理長であるかっきーにレクチャーを受け 手作りソーセージ作り に挑戦しました!
「おかわりある?」との声があちらこちらから!自分たちでゼロから作るとごはんもすっごく美味しくなるねぇ〜☺
お昼を食べてひと段落したら、竹食器づくり
トンカチとナタをつかって竹を割ったら、小刀を使って表面をなめらかにして自分風につかいやすく。
小刀にはみんな苦戦しつつも、すごい集中力、眼差しで道具の使い方をマスター!
食器が完成したら今度は、お風呂づくり
ドラム缶風呂というだけでも、非日常でワクワクしますが、どんなお風呂にしたいかということについてもみんなで話し合いをして決めました。
いろんな意見がある中、最終的に決まったのが「露天風呂みたいにしたい」。いいねっ😆
ドラム缶をせっせこと運び、景色の見える方へ置いて、目指せ露天風呂だっ!
完成したらお湯の入ってないドラム缶に入ってみたりして、夜のお風呂の時間が待ちきれないご様子!
そして、食器づくり・お風呂づくりときたら 寝床も作っちゃう
まだ朝晩は冷えるため室内でのテント張り。年上の子も年下の子もみんなで協力しあって4つのテントが立ち上がりました!
気づけば、子ども達同士だんだんと自然にキョリも縮まってきたみたい!朝、初めましてだったお友達とも肩を組んでる姿がチラリ📷✨
自分たちだけでやりきるのはすごく達成感があって、嬉しくなるね!
テントが完成すると、中に入ってごっろーーーーーーん!とにかくはしゃいでました!笑
夕食までの時間はまったりタイム。
ハンモックに揺られたり、おたまじゃくしを捕まえるのに熱中したり、音楽会を開いたり。
あそんでいたらあっという間に陽が落ちて、お腹もぺっこぺこ!夜ごはんのメニューはチャーシュー丼と大根のスープ
なんとチャーシューは、かっきー料理長の手作りだったのです!
自分が作った竹の器で、みんなで食べるとより一層美味しく感じられるのだ!
晩ごはんが済んだらば待ちに待った (露天)ドラム缶風呂
くぅ〜〜!いい顔してるぅ〜!!😚 体はぽかぽか心はほかほか。あったまったところで寝る時間に。
わくわくしちゃってそわそわしちゃって寝れなーいっていう子もいたけれど
「また明日いっぱい遊ぼうね!おやすみ」と夢の中へ送り出し、1日目は終わりました。
2日目(3がつ27にち)
朝から元気すぎる子どもたち!!仲間が集まれば聞こえてくるのは大きな笑い声!
朝ごはんは、ホットケーキとスクランブルエッグ
実は隠し味に野菜ジュースが使われております!
自分の分だけじゃなく、みんなで協力して運ぶ姿が!仲間と協力してこそ楽しいzerocampとなり、楽しい時間になるのですね!
朝ごはんを食べてお腹を満たしたら、身支度をして いざ、山へ
1日目にマスターした小刀を使い、木を拾ってきて「木のえんぴつ」を作ったり、前回の冬のzerocampで作ったひみつ基地が残っていることを知り
それをさらに進化させることに夢中になって取り組んだりと、山を完全に自分たちのあそび場としていました!
また、zerocamp では集団で過ごしつつもひとりひとりがやりたいことみつけ遊ぶことも尊重します。
ですがあくまでそれが個人的なものになってしまわぬように話し合いを重ねみんなで意思決定することも大事なことだと考えています。
お昼ご飯は、おいしい空気がいっーぱいの山の中でおにぎりとおみそ汁
おにぎりが包まれているこの葉っぱは「ハラン」といいます。ハランには抗菌作用があり、ごみを出さずに済むだけじゃなく、おにぎりをさらに美味しく感じさせちゃう優れ葉っぱでもあります。これぞまさに先人の知恵ですね。
そんでもって、ハランは最近zerocampでの登場回数が増え定番になりつつありますが、実はワカメちゃんのお家のお庭から収穫してきています。下処理をした後おにぎりを包み、お弁当箱の役割をしてくれているハラン。ありがとう先人!ありがとうワカメちゃん!
そしておひるご飯を食べた後は、皮むき間伐に挑戦
2人一組になって木の皮を力一杯引っ張ると、つるつるの木肌が!長いものだと全長2〜3メートルもむけた!!
「まだやりたい人いる?」と聞くと全ペアが手を挙げ、結局3巡目まで回りました。笑
(ちなみに皮むき間伐とは、皮をめくることで木の水分を抜けやすくさせ、立ち枯れと呼ばれる状態にしてから、水分が抜けて軽くなった木を運び出すという間伐の中の一種の方法です。)
山からキャンプ場へ帰ってくるとお待ちかねの ツリーイング
お天気も良く気持ちのいい風が吹く中、ロープの結び方を学びハーネスをつけてどんどんどんどん登っていく子どもたち。
木の高さまで登ってどんな景色をみたんだろう
どんな音が聞こえてきたんだろう
”木の住民”になってみてどんな気持ちになったんだろう。
それは、実際にツリーイングをした子どもたちしか知らないこと。でっていーはみんなのことを、かっこいいなぁと思って見つめていました☺
2チームに分かれて行ったツリーイング。片方のチームを待っている間もげんきよく外あそび!!
スタッフのHPは減っていく一方で、相反する子どもの体力。計り知れません。笑
2日目は川の反対、お向かいにある月ヶ谷温泉に行きました!
山あそびに、ツリーイングに、身体をたくさんつかったのでみんなのんびり長湯。たまった疲れはとれたかな〜
だんだんと日が落ちてくると、火の周りに自然と集まってきて 焚き火で暖をとる
この時すでに、ファイヤースターターという火をつける道具を使いこなしており火は自分たちでつけられるほどに。すごい!たくましい!!
2日目の夜ご飯はカレーと野菜スープ
いつも美味しいカレーもみんなで和気あいあいと食べると、おいしさが100倍マシマシ!だったんじゃないかな😌
2日目の夜は、ちょっとしたお楽しみが待っていました!!その「ちょっとしたお楽しみ」とは、、、
でってぃーの「絵本:わたしにできる地球にやさしい10のこと」とのっちの「宇宙のおはなし」
のっちのおはなしによると、宇宙にはなんと銀河が1000億以上あるらしく、地球人がいるのと同じように宇宙人も当然いる可能性がある。とのこと!
みえないけれど確かに存在するおおきなものに、想像を膨らませた時間。キャンドルの灯火とみんなで輪になって、過ごす夜。
寝落ちしてた子もちらほら居て、今日はいっぱい遊んだね!とみんなを夢の中へと送り出し、
2日目もあっという間に終わってしまいました!
最終日3日目(3がつ28にち)
朝ののんびりタイム
ぶち(キャンプ場の犬)の散歩に行く子ども、寒いからと焚き火をつける子ども、ハンモックに揺られる子どもとスタッフ。笑
朝ごはんはスコーンといちごジャム。ジャムももちろんかっきー料理長の手作りです!
ご飯の時は毎度、子どもたちのかけ声で いただきますとごちそうさま をします。
3日目天気はあいにくの雨。だけれども雨の日にしか見れない景色、感じられないコトがある!
雨具を着て、川を渡り、いろどり山へ。
株式会社いろどりのスタッフさんにガイドしていただき、上勝町ならでは!葉ワサビの収穫体験
料亭などで盛り付けする際の”かざり”であるツマを全国に出荷していることで有名な上勝町。
実際にじぶんたちのお昼ご飯に”かざる”ために収穫をしました!遊びつつ、学びつつです。
山でから帰ってきてひと休憩したらば、山での散策で見つけてきた自然の素材をつかって Art craft!
石をつかって作る子もいれば、草花を中心に作っていく子もいて、当然のことながらひとりひとりが全く違ったイメージを持って作品を制作していたのが印象的でした。
また、できた作品を並べて飾ってみるとこの3日間のキャンプの中で見たこと、感じたこと、考えたこと、が無意識的にも表現としてアウトプットされ、ギュッと思い出が詰め込まれているように感じました。どれも本当にすてきな仕上がり!
そしてzerocampご飯、最後となる3日目の昼ご飯は、季節の野菜をつかった 塩焼きそば+αいろどり
葉ワサビがあるのとないのとでは、見た目だけでなく美味しさも変わったような気がしましたよ!!
お昼を終え、それぞれが荷物のまとめ、片付けをした後にzerocampでは2泊3日のキャンプの中で出たごみの量を計測します。
ひとりが普段の生活の中で出る1日のごみの量は1kg。単純計算で13人が3日間過ごすとなると本来であれば39kgのはずですが、
一体どのくらいのごみが出たのか、、、
なんと今回のzerocampで出たごみは620gでした!!
ひとりひとりの意識と暮らしかたの工夫で出た数字だと思います。すごいっ!!
ごみの計量をした後には、実際に上勝町のごみの分別を知ってもらうために「ゴミステーション」へ見学に行きました。
ごみを分けてゴミ箱に捨てたらおしまい。ということで終わってしまうのではなく、その先のコトを知ってもらいたい。
私達は、上勝町の取り組みに触れながら子ども達自身で挑戦することで、ごみへの関心と先進的な環境活動を知り、地球環境への関心を高めるき
っかけをつくろうと心がけています。
そうしてzerocampは無事に怪我もなくしゅうりょうとなり保護者の方のところへ、上勝町を出発していきました。
あっという間の3日間でした。
<zerocamp vol7 春 を振り返って>
「ゼロから創る」ということは参加してくれた子ども達にとっては、時に不便と感じることもあったかもしれません。
だけど普段の便利な日常生活からすこし距離を置き、同世代の仲間と共にゼロから自分の生活をかたちづくることを面白がってもらえたらいいなと思い、スタッフは今回キャンプを企画させてもらいました。
また、一つのテーマでもあるごみについての問題はとても大きくひとりで考え変えていくのには難しいかもしれない。
けど今回のようにひとりひとりの小さな意識によって現実は変えていけるという実感をもっていられたらなんでも挑戦していけるのかもしれないな、とふと感じる瞬間がありました。
同じ地球に住む者としてこれからをよくするために、ゼロから創って2泊3日のキャンプをしたことは私達にとっても貴重な時間でした。
参加してくれたみんなにありがとうを!
最後に、自然の中であそぶといううことは自分と対峙し、他者と対話するきっかけとなる。偉大なる自然に感謝を込めて。
ありがとうございました!!
次回のzerocampは夏!川遊びを中心に8月27〜29日で開催する予定です!
皆様のご参加をこころよりおまちしています!
今回のzerocampで出たごみの内訳
・もえるごみ 100g・・ティッシュ、汚れ濡れた新聞紙、クッキングペーパー
・キャップ 50g・・缶詰
・おはし 10g・・割り箸
・缶・アルミ 150g・・缶詰、ソーセージづくりで使ったアルミホイル
・綺麗プラ 250g・・食材の包装、温泉で買ってもらったアイスの包装、ラップ
・きれい紙 50g・・牛乳パック、カレールーの包装
・廃プラ 10g・・川で拾ったぼろぼろのプラごみ、誰かが洗わずに捨てたアイスの包装
合計 620g
上記はそれぞれ上勝町のゴミステーションで分別され、それぞれのリサイクル業者に託されます。
ごみから救われたもの
・割り箸、濡れた靴を乾かすために使った新聞紙(→焚き火の焚き付け)、
・生ゴミ(→*コンポスト)
・ペットボトル(→水生生物の観察容器)
・竹食器(→焚き付け)
*生ゴミは今回のキャンプ中に作った「ダンボールコンポスト」に入れて堆肥へと生まれ変わるようにしました。
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。
- トラックバック URL
この投稿へのコメント